日本語で言う「オタク」は、英語では「nerd」と呼ばれます。それでは、「nerd」は具体的にどのような人物に対して使われるのでしょうか。また、同義語「geek」との違いは何でしょうか。
「nerd」の意味と使い方
nerd オタク
「nerd」という言葉が初めて使われたのは、1950年に絵本作家のドクター・スースが出版した「If I Ran the Zoo」に登場する怪物の名前です。
近年、「Newsweek magagine」によって、「drip(退屈なやつ)」や「square(野暮ったいやつ)」と同義のスラングであると説明されました。(WURK 働くための学びのメディア)
ここから分かるように、「nerd」は最近生まれたばかりの言葉でです。そのため、現時点では明確な定義がはっきりしていません。
「nerd」と呼ばれる人の特徴としては、
・スポーツが苦手でスポーツ以外に情熱的な趣味を持つ。
・その趣味の「知識」に対する要求度合いが異常な程高い
・社会性がなく、コミュニケーションが苦手。「nerd」の友達は「nerd」だけ。恋愛に奥手。
などが挙げられます。
この特徴からわかる通り、「nerd」はネガティブな印象が強く、呼ばれるのが嫌な人がほとんどですので、使う際は注意しましょう。
例文は以下の通りです。
He is a nerd, and that’s why he gets bullied at school.
彼はオタクなので、学校でいじめを受けています。
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Be nice to nerds. Chances are you’ll end up working for one.
オタクに優しくしなさい。もしかしたら、その人が自分の上司になるかもしれないんだから。
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「geek」との違い
「nerd」と同じく「オタク」を意味する単語に「geek」がありますが、この二つは微妙に意味が異なります。
「geek」は「nerd」とは違い、社会性があり行動本意で、ポジティブな印象が強いオタクとして使われます。「nerd」が自分の中で物事を完結してしまうのに対し、「geek」はそれを外に発信し、社会的に認められるといった感じですね。
例文は以下の通りです。
Wow how did you fix my computer that fast? You’re such a geek!
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ヒロアカの主人公・緑谷出久は「nerd」?「geek」?
「nerd」と言うと思い浮かぶのは、『僕のヒーローアカデミア』の主人公・緑谷出久です。
緑谷出久 (デク)は、幼馴染の爆轟勝己から「クソナード!」と罵られ続けます。「クソナード」ってどんな意味だろう?と思った方も多いのではないでしょうか。よく考えると、「クソオタク!」と言われ続けても、爆豪と距離を置かないデクのメンタルは尊敬に値しますね。
冒頭では、内気な性格で「nerd」と呼ばれても不思議ではないデクでしたが、物語が進むごとに頼もしくなっていく彼を見ていると、「geek」と呼ぶ方が自然なのではないかと思えてきます。
デクの成長をイメージすると、「nerd」と「geek」の使い分けもしやすくなるのではないでしょうか。