本記事では、翻訳チャンネルの中の人が、アニメリアクション翻訳チャンネルの副業としての可能性を徹底解説していきます。
そもそも「アニメリアクション翻訳チャンネル」って何?
YouTube上で人気を博しているジャンルの一つに、「アニメリアクション動画」がある。
アニメリアクション動画とは、主に海外の「リアクター」と呼ばれる人々が日本のアニメを観て、それに対する感想や批評を加えるコンテンツのこと。
「アニメリアクション翻訳チャンネル」は、そのアニメリアクション動画に日本語字幕を付け、英語が分からない日本人向けに翻訳動画を公開するYouTubeチャンネルのことを指す。
この記事を書いている私自身も、ヤンキー翻訳という翻訳チャンネルを運営している。

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翻訳チャンネルは稼げない
「翻訳チャンネルは稼げない」と言うのは半分正しく、半分誤り。正しく言うと、「今から翻訳チャンネルを始めても稼げる可能性が低い」となる。
こんなことを言うと、「どうせライバルを増やしたくないだけだろ」と思う方もいるかもしれない。
だが、それは違う。
なぜかというと、私自身が今、身を持ってその事実を体験しているからである。
下の画像は、私が1ヶ月前に立ち上げた翻訳チャンネルのアナリティクス画面である(具体的な数値を公開することは規約上禁止されているため、一部のみ掲載)。

動画の公開数と比べて、再生回数はかなり低調であることが見て取れる。
理由① 潜在視聴者数

翻訳チャンネルが稼げない理由の一つ目は、そもそもリアクション動画を見る人の数が少ないことである。
上の図の通り、YouTube視聴者>アニメ視聴者>リアクション動画視聴者と、徐々に範囲を狭めていった時に、一体何人の視聴者が残るのか、という話だ。
アナリティクスから算出したところ、アニメリアクション視聴者は合計で60万人といったところだ。
つまり、どれだけ頑張ったとしても、再生回数が100万回を超える可能性はかなり低い。
理由② 翻訳チャンネルの数

理由の二つ目は、少ない潜在視聴者数に対して、翻訳チャンネルの数が多すぎて飽和状態にある、ということ。
上の画像は、2022年1月18日に公開された全25本の海外の反応翻訳動画。
似たようなチャンネルが腐るほどあることが分かる。
調べてみたところ、現在同ジャンルの翻訳チャンネルが49個存在していることが判明した。
2022年1月現在、ほとんど全てのチャンネルが前日の夜に地上波放送された進撃の巨人・鬼滅の刃のリアクション動画を公開している。また、中には同じリアクターの動画を翻訳しているチャンネルも複数存在し、翻訳チャンネル界隈は完全に飽和状態にあると言える。
私が運営しているヤンキー翻訳もこの有象無象の中の一つに過ぎないので、あまり偉そうなことは言えない。
しかしながら、たくさんの大人が揃いも揃って、広告収入目当てに他人のコンテンツに日本語字幕を付けている様子は滑稽極まりない。
理由③ 他人のコンテンツに依存している
稼ぎにくい理由の3つ目は、他者のコンテンツを使用しているため、チャンネル運営が不安定になるということだ。問題は大きく分けて2つ。
1.アニメ製作側から許諾を得ずにアニメ映像・音楽を使用していること
まず、著作権侵害に当たるかどうかという点では問題はない。
著作権法第32条第1項「引用」に基づくと、無許諾でも映像・音楽を使用できるためである。
(↓詳細は、こちらの記事↓)
ただ、「引用」と捉えられかどうかの判断基準は曖昧なものであり、YouTubeは著作権侵害の”可能性がある”チャンネルに対しては、容赦無く垢BANを食らわせる。
登録者を頑張って増やしたとしても、垢BANによって全てが水の泡になってしまうことが考えられる。
2.リアクターの動画を使用していること
当たり前だが、翻訳動画には元動画が存在する。
まず翻訳させてもらうにあたり、動画の使用許可を得なければならない。(翻訳チャンネル界隈では無許可で翻訳をしているチャンネルもたくさんいるが…)
これがなかなか難しい。メールやDMを送っても返信がない場合が殆どである。SOS兄弟の場合などは、国際郵便を出して、ようやく使用許可を得ることができたほどだ。
また、使用許可を得て翻訳チャンネルの運営を開始できたとしても、チャンネルが大きくなると、リアクター側から目を付けられることがある。
多くの場合、収益分割や翻訳可能範囲などを取り決め、正式に契約を結ぶことを求められる。つまりは「お前、誰のお陰で稼げてると思ってるんだ?」ということである。
翻訳チャンネルは、自身でコンテンツを生み出しているわけではない。
そのため、その運営状況はかなり不安定なものなのである。
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